急死した名優・平 幹二朗さんと親交が深かった沖雅也さんの遺した強烈なメッセージ

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名優・平 幹二朗さん死去: 逝去された平さんを偲び、平さんが演じた『ハムレット』の名言や、平さんと親交が深かった沖雅也さんのメッセージに耳を傾け、私たちの人生をより深いものにしていきたいと思います。 

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平 幹二朗さんの経歴



名優・平 幹二朗(ひら みきじろう)さんが昨日(2016年10月23日)亡くなりました。  

自宅浴槽にて急死しているのが家族によって発見されたようです。享年82歳でした。 
平 幹二朗さんは、放送中のフジテレビ系「カインとアベル」(月曜後9・0)に出演しており、まさに突然の訃報でした。  

平幹二朗さんは、1968年、シェークスピアの『ハムレット』で主役を演じ、各界から高い評価を受けます。 
その後もシェークスピアの『マクベス』『テンペスト』『リア王』『オセロ』『十二夜』などで「陰影に富んだ格調の高い演技」が高く評価され、悲劇的人物を得意としました。  

テレビドラマにも多数出演し、特にNHK大河ドラマでは、1970年放送の『樅ノ木は残った』、1973年放送の『国盗り物語』とで2度に渡って主役を演じました。  

国内外の評価が高く、まさに日本が誇る名優の一人だったのです。  

俳優、沖雅也さんが亡くなったとき、葬儀で彼を「胡蝶蘭のような人」と語り、当時、話題になりました。  

平幹二朗さんと親交が深かった沖雅也さんの胸を打つ遺言



平幹二朗さんと親交が深かった沖雅也さんは、「必殺仕置き人」や「太陽にほえろ(スコッチ刑事役)」「大追跡」や「俺たちは天使だ!」などに出ていた俳優です。  

悲しいことに沖雅也さんは、1983年に自殺しています。 
その遺書の最後の言葉(便箋の裏に書かれた)、「おやじ 涅槃(※ねはん)で まってる」を今でも覚えておられる方もあるでしょう。  
(※涅槃とは、極楽浄土のこと)  

この言葉の前に、せつせつと沖雅也さんの気持ちがつづられてありました。 
それは次のようなものでした。  

「人は病む。 
いつかは老いる。 
死を免れることはできない。 
若さも、健康も、生きていることもどんな意味があるというのか。  


人間が生きていることは、結局何かを求めていることにほかならない。  
老いと病と死とを超えた人間の苦悩のすべてを離れた境地を求めることが  
正しいものを求めることと思うが、今の私は誤ったものの方を求めている者。  
おやじ、涅槃でまっている」



老病死の問題は、誰しも避けられない問題ですね。  
この問題を見つめ、それを超えた心の幸せが理想の幸福でしょう。  
沖雅也さんは、その答えが仏教にあることを知らずになくなってしまいました。残念でなりません……。  

平幹二朗さんが演じた「ハムレット」の名セリフ



この沖雅也さんと仲がよかった、平幹二朗さん。  
その出世作が『ハムレット』でしたが、その中に次のような有名なセリフがありますが、沖雅也さんの遺言を思い浮かべながら読むとまた色々と考えさせられます。  

「生きるべきか、死すべきか、それが問題だ」  
(To be, or not to be : that is the question.)


苦しい人生、生き続けるのがいいのか、  
それともいっそ死んだほうがいいのか。  
これが大事な問題だ、ということです。  

まさに「なぜ生きる」の問題そのものですね。  

色々、やっかいなこと、辛いこと、苦しいことがあるのが人生です。  
それを見据えた上で、「では本当の幸せはどこに?」と、一度立ち止まってじっくり考えてみるのが大切ではないでしょうか。  

逝去された平幹二朗さんを偲びつつ……  



(情報提供 浄土真宗親鸞会の講師 旅夫)





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コメント

  1. 福岡 美登 より:

    素晴らしい人達が続いて亡くなられます。短い人生を走り抜けた方、燻し銀のような、重厚な存在感のある方。勿論、惜しい方たちですが、何故だか、生き方に潔さを感じ、時間、長さに関係なく、拍手を送りたいと思います。

    1日1日、大事に生きていこうと思います。ありがとうございました。