『なぜ生きる』の答えをズバリ漢字二字でいうとどうなる? 心理学でも哲学でも共通した答え

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●人間の「」をひたすら研究する心理学が出した解答。人間共通の願いとは?  

こんにちは、浄土真宗親鸞会の講師の旅夫です。 
お元気にされていますでしょうか?  

今日は、『なぜ生きる』の答えをズバリ漢字二字でいうとどうなる? 
心理学でも哲学でも共通した答え
についてお話ししたいと思います。  

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「忙しい」という字に込められたメッセージ

「なぜ生きるのか?」これは3000年の古から人に問われてきました。 


「なぜ生きる」とは、

なんのために生まれてきたのか、
なんのために生きているのか、
なぜ生きねばならぬのか、
人生の目的とはなんぞや

という問題です。 

とても大切なことなのですが、「忙しい忙しい」と走り回っているとき、この問題は忘れがちです。 
ここでちょっと  



という字を見つめ直してみましょう。  

どのような作りになっているでしょうか。 右側は「亡くす」という字、ですね。 
左側は「りっしんべん」で、「」を意味します。  

ということは、「忙しい」とは、「大切な心を亡くした状態」で、あくせく目の前のことに振り回されている状態を表しているようです。 
ですから、そのことをよく知って、忙しい時にこそ「忙」の一字を見つめ、 「大事な心を亡くしていませんか?」
というメッセージに耳をすますことが大切でしょう。  

落ち着いて自分自身や自分の人生を振り返ってみますと  

「そういえば、そもそも自分は何のために生きてきたのだろう、生きているのだろう」 という、一見、素朴ですが、実に重要な問いが頭の中にもたげてきます。  

『60歳からの「生きる意味」』という本には、こう書かれてありました。 
例えば、団塊の世代の人たちは、 
会社に勤めている間は 
「エコノミックアニマル(※経済的利益ばかりを追い求める動物)」などと 
外国からバカにされながらも、 
存在証明を考える暇もないぐらい 
働きづめに働いてきたのが実情でしょう。  

そして、六十歳を迎えると会社を定年退職し、 
突然に自由な時間が有り余るほどできる 
「余生」を手にして、そこではじめて 
自己の存在証明」について考えるようになります。 
自分は何のために生きてきたのか」と。 


(『60歳からの「生きる意味」』 森村誠一、堀田力 共著 2006年 PHP研究所)
この本では、 
「生きてきたことに意味があったと思いたい」 
という、自分の存在証明こそ大事な問題だと繰り返し訴えられています。 


実際、 
自分自身というものを喪失して、一個の人間としての裸の幸せが見つからない状態では寂しいですよね。  

「なぜ生きる」「人生の目的」の答えは?


では、「人生の目的」といえるものは何なのでしょう?  
今回の記事のタイトルに  

「なぜ生きる」の答えを漢字二字で表すと?

とありますように、わずか漢字二字で表すことができます。 
その答えは、私が思いついたものではもちろんありません。 
心理学でも哲学でも答えはすべて共通しているといっていいでしょう。  

これからいくつか、その根拠を引用しますので、 その中に「なぜ生きる」の答え漢字二字を見つけてくださいね。

ではいきます。  
ハーバード大学の社会心理学教授ダニエル・ギルバート氏は 著書『明日の幸せを科学する』に、無意識の研究で有名な心理学者フロイトの言葉が引用し、こう書いています。  

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(ダニエル・ギルバート)出典Wikipedia

心理学者は従来、幸せに向かう努力を人間行動論の中心に据えてきた。 そうしなければ理論がうまく働かないと知っているからだ。 
ジーグムント・フロイトも(『文化への不満』に)こう記している。  

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(フロイト)  

人の行動からわかる人生の目的と意図は何か。 
人は人生に何を求め、何を成しとげようとしているのか。 
答えは明らかだ。  

人は幸せを求めて努力する。 
人の望みは、幸せになり、幸せのままでいることだ。


(『明日の幸せを科学する』ダニエル・ギルバート著 2013年 早川書房)

このようにダニエル氏は、心理学は、「幸せ」の研究を中心に据えることが大切だと明言した上で、人は何を求めて生きているか、それは「幸福」だと言っています。  

そしてさらに、これはフロイト独自の考えではないと色々な哲学者の名前を出し、根拠を示してこう説明しています。  
フロイトはこの考えを明確に記した点では第一人者だが、創案者ではない。 
かたちこそちがえ、プラトンアリストテレスホッブズミルベンサムなどの心理学論にも同様の説がでてくる。 
哲学者であり数学者だったブレーズ・パスカルは、とくに歯切れがいい。  

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(パスカル)  

すべての人は幸せを求める。 
例外はない。

用いる手段がどれほどちがっていても、みなこの目標に向かっている。 
戦争へ行く者の理由も避ける者の理由も、同じ願望に異なる視点が加わっただけである。 
この目的のためでなければ、意志は一歩も足を踏み出さない。 
これが、あらゆる人の行為の動機であり、みずから首をくくるような場合でさえあてはまる。 

(パスカル『パンセ』)  

(『明日の幸せを科学する』ダニエル・ギルバート著 2013年 早川書房)

ギリシャ哲学から始まって、多くの哲学者が「人は幸せを求めて生きている」と述べています。  

確かに、レストランでメニューを選ぶときも、 
就職先を思案するときも、 
結婚相手を考えるときも、 


より幸せになれるほう、言葉を変えれば、より安心し、満足できると思う方を選びたいと思うでしょう。  

意図的に、不幸せな方、苦しく辛い方を選びはいたしません。 
きついトレーニングを選ぶときも、その厳しい鍛錬によって、よりよいものを手にしたいと思ってのことです。 
自殺しようとする人も、(実際にどうなるかは別として)「死んだ方がまし」つまり「死んだ方が今よりは幸せ」と思ってみずから首をくくろうとするのです。  

すべての心の向きは、不幸になりたくない、幸福になりたい、ということで共通しています。  

さて、  

引用が多くなりましたが、「なぜ生きる」の答え、漢字二字、見つかりましたでしょうか?

はい、そうです。 
人生の目的は何か? 

答えは「幸福」でした。

人生の目的 = 幸福


ということですね。 

幸せになりたい」 


これが万人の願いであり、日々、求めているものなのです。 
ロシアの文豪、トルストイはズバリこう言っています。  


「人生とは幸福への努力である」

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    (トルストイ)  


人生の目的 = 幸福



今日はここまでたどり着きました。 
これは本当に素晴らしいことです! 
すでにそう思っておられた場合も、より深く、そのことを理解されたら、素晴らしいことです! 
まず、このシンプルですが力強い、そして超重要な方程式  

人生の目的 = 幸福


を胸に焼き付けていただきたいと思います。 
ここがブレますと、あらゆるところでブレが生じますし、 
ここがスッキリしていると、すべてがつながってきます。 

次のテーマは?


では次のステップに進みましょう。  

次なるテーマは  

「幸福とはなんなのか」

ということです。  

「そもそも本当の幸福なんてあるのか?」 
「もしあるとすれば、本当の幸福とはどんな幸福か?」 
「どうすれば本当の幸福になれるのか?」


ということです。 
この最も大切で、深いテーマについて、お話ししていきたいと思います。  

それではまた。  

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(情報提供 浄土真宗親鸞会の講師 旅夫)




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